変化に富んだ時代の中で

どんな仕事においても、つらいことや嫌なこと、もう二度と経験したくないこと、思い出したくないことはあると思います。でもそれこそが、学びでありなのです。なんだか宗教みたい(笑)ですけど。本当です。よく言うじゃないですか、つらい体験・悲しい体験がこそが人を優しくする とか。ネガティブ体験をどう処理してアウトプットしていくかが、わたしにとって課題です。

わたし自身、実はハードな医療従事を続けながらも全く異業種の仕事を派遣的バイトでやっておりました。しかも数年間。もちろん、当直とよばれる夜間帯だけの医療従事もこなしておりました。ショートスリーパーだといわれたこともありましたが、実際眠ることは大好きです。そんなところが「魔女的」なのかもしれません。
ダブルワーク的な話の理由は・・また。

医療従事者になってからいろいろつらいことが続くと、ふと日本を離れてすべて忘れられる海外に行きたくなります。海外に行くと、その土地に興味が出てくるとの話ですが住人になりたくなるようです。
で、留学資金です。
資金を調達するために異業種バイトをする同僚もいました。決して悪いことではないとは思います、その病院や施設の規則に反することでない限りは・・。でもその働き方は、想像を打にするものです。やっていたこのわたしが自信をもって言います。集中力も続かないことでしょうし、ダブルワーク・トリプルワークは重症ケアや集中管理に従事している医療従事者には結局できないことだしお勧めもできないかな・・と感じています。
その話についてはまた機会があれば・・

わたしが20年以上のこの業界に身を置いているのは、技術を身に着けてどんな場所(土地・施設)でも働いて生計を立てられるからです。なぜそのような根拠のない自信が持てるのか???・・それもアウトプットしていかなければならないことなのです。ぼーっと20年以上この業界で鬱々とやってはいなかったのです。決して、精神論ではありません。精神論だけで乗り越えては行けない そんな業界です。
ある程度つらい状況も、何かの糧になると信じて生きてきました。好奇心もありました。この薬剤でこんな効果が・・とか
この術式だとこんなハンデが・・とか知りたかった。魔女的思考ですかね。「引き出し」の中に知識や技術をたくさん詰め込んだ女性になりたいと、ずっと思っていました。←これを、入社試験面接の際に言ったことがあります。土壇場の時に魔法が使えるようになるかも、と考えていた魔女ですね。
鬱々なって「シンドイ」ってメンタルがた落ち状態になることも多々ありました。基本、それは人間関係によるものか自分の知識不足によるものです。それが普通だと思います。それって、学びなのですね。

科によっては、目まぐるしく医療機器が開発されて
病院によってはどんどん新しいハードウエアやプロトコールが導入されて
それなりに勉強してたくさん触れて慣れて患者さんに還元していくことを望まれます。カルテだってそう。入職当時と違い、今は紙じゃなくて電子カルテになっているし、点滴や患者さんも指差し呼称だけじゃなくてバーコード認識で間違いを減らすようになっていっています。患者さんの名前と点滴に記載されている名前が違ったり、患者さんに投与するべく薬剤が違ったりなどのミスを最小限に抑えるために薬剤を中央管理して人の目だけじゃなくバーコードなどでもチェックする。病院・施設によってまだ一律化できていないですが、そういう変化に順応していくのも大切です。環境・ハードウエアに対して拒否反応ではなくて、いかに利用するか。いかに仲良くなるか。実はどんどん便利になっているし、医療従事者の事務的作業を簡略化するためにも電子カルテは改良されています。画像だって心電図だって探しに行かなくてもデータをチェックすれば良いだけ。これを使わない手はありません。
紙カルテだったものが電子媒体になる・・ってことで「いやだなぁ。苦手だなぁ・・」ってなっている方がいたとしたら
それはとってもラッキーなことだと後から思うと思います。
手書きは写し間違いや誤字、そして何より書いた人の癖字(とくにドイツ語やラテン語を書きたがる医師・・)で読みにくい!なんてことはありません。ただ
PCシステムのトラブルシステム更新などでSEさんにお世話になることも多々ありますが。

そんなこんなで、いろんな変化に富んだこの25年をこの業界で過ごすことができました。
電子化されるとき、初めてのことで
煩雑で嫌だなぁ・・コレって医療従事者のシゴト?等、鬱々なりかけるたびに学びだと思いなおしたり
いやいや、楽になるじゃん!早く業務が終わるじゃん!
て、自分に声掛けしてました。機械アレルギーとかで、辞めていくお局方もたくさんおりましたが。。
病棟によっては頻繁に「業務改善」のようなことをやって逆に煩雑になっているという目も当てられない場所もありますが汗;
その日その時で業務時間は伸びたり短縮されたりするもので
自分の中で朝、タイムテーブル決めとある程度のゴール時間を決定しておくこと
スムーズな業務の流れを作り、イライラせずいろんな作業が流れるように行える第一歩だとわたしは思います。家事も、多職種の仕事も基本は同じなんですけどね。
医療従事は、患者さんとそのご家族・それに患者さんの体調の波や急患入院などがあるから「流れ」が止まってしまうこともありますが
業務中に様々な障害をクリアしていくようなイメージです。いろいろな意味で、スムーズに流れていくイメージェリングが大切です。

更衣室で、ホッっとなって振り返るのもつかの間、子供をピックアップに行く・・の繰り返しですが
お風呂に使ったり布団に入って一息つくときに「今日の自分」の行動を振り返り、あーすればもっと時間が有効に使えたかも!とか自分の行動のここがナイスだったな!とかを数秒でもアセスメントできればグッジョブです。明日から、いやずっと先もきっともっとずっとスムーズに事をこなせるようになります。

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