医療従事を離れること

医師・保健師・助産師・看護師、薬剤師に臨床検査技師、放射線技師・理学療法士・介護福祉士・看護助手・ケアマネージャー・ケアワーカーなどなど、医療従事者と言ってもたくさんの職種があります。

この未曾有の状況の中で、離職された方もたくさんおられたかと思います。自分だけじゃない、、ご家族のことを考えると
これ以上は続けていけない・ご家族にやめるように勧められた等
自分の大切な方のことを考えた上での離職もあったかと思います。長く続けてこられた方は、後ろ髪を引かれる思いで離れた方も多いと思います。医療従事に就くということは、いろんなシガラミがあったとしても基本「愛」をもって就いているから・・
どんな仕事でも「愛」をもって。だとは思います。
例えば保育士さん。例えば学校の先生。例えば接客業の方々。例えば乗り物の運転手さん。
でも医療従事する人の持つ「愛」って
それは単なる「心に愛があるから」ってことでは
片付かないんですよね。これは、100%全員には当てはまらないですし、長くなるのでまた後述しますね。

この世界的未曾有の状況の中で
働き続けたくても辞めなければならない、そんな方をたくさん目にしてきました。

医療従事者になろうと思ったきっかけは、皆がみんな同じじゃなくそれぞれに理由があったりしますよね。実家が代々病院や薬局関係を営んでいたり、お母さんやお姉さんが看護師だったり。新聞や雑誌で国境なき医師団など海外で困っている人を助けている方々の記事を目にして、この職種を選んだ人も。「こんな医療従事者になりたい!」という高い志を胸に。

対ヒト。対病気に罹患しているヒト。こんな頼りない自分で大丈夫なの??そんな風に不安になりながらも実習やら勉強やら頑張って、国家試験や入社試験を受けて・・

でも、人間関係に疲れてしまって離れていった同僚は毎年たくさんいました。ある大学病院では1年で60人以上の離職があったということで、業務改善を慌てて行っているということも耳にしました。そこにあるのは根本的には本当は業務改善どーこうではないと思うんですけどね。これは10年ほど前の話です、だから
このあり得ない世界的状況下での本当の離職率ってどんな感じなのでしょう・・リサーチして発表とかになるとショッキングな数値になりそうで怖いです。

治療やケアの方針の違いをぶつけあったり(カンファレンス)、休憩室で気まずい思いをしたり(派閥)、奢ってもらえるからと誘われるがままについて行って説教(飲みにケーションや「お茶」)とか、
人間関係構築は患者さんとだけじゃありません
患者さんと、医療従事者。ただそれだけの人間関係だったらどんなにラクでしょう。。
病院という白い巨塔に存在していしまうと、
まずその病棟のスタッフ・・例えば医師・看護師・介護士・看護助手・クラーク・病棟薬剤師・ケアワーカー・担当患者さんの理学療法士・担当患者さんのご家族など、関わりを持たざるを得ないといった人間関係があります。また、時には紹介先の病院の看護師や医師との電話や文書でのやり取り・・なんかもあります。
いま、もともと本気で人間関係ニガテだなぁ、と感じているとしたらこの仕事はあまりお勧めできないかもしれませんが
「自分は自分だから」という、ぶれない自分を持った方なら
そんなドロッとした人間関係の中にいても揺さぶられずに、
お局と中堅の板挟みにならず、真っすぐ「患者さんのためになるケアだけにまい進しよう」と、その科のスペシャリストとして成長していくことができるでしょう。
いま、よく耳にする「自分軸」を持ちえた人はこの複雑な人間関係もスイスイと、こなしていけることでしょう。
ニガテだ!!と思う方でも、それ以上に「愛」ある仕事に就きたいという強い思いがあれば、きっと大丈夫。わたしはそっち側の人間ですので、そのわたしが言うのですから「愛」を忘れなければ
きっと大丈夫です。

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